田中成和のブログ

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マネジメント用語の制約理論、TOCについて

JDR.株式会社の田中成和です。
マネジメント方法について紹介します。

制約理論とは英語でのtheory of constraintsの頭文字を取ってTOCと略されることもあります。
これは、簡単に言えばボトルネックと考えることもできます。

どんな企業であっても、組織で仕事をしている以上は複数の工程があるはずです。
話を簡単にするためにA、B、Cの三段階からなる工程を考えます。

そして、A工程は1日に30単位の仕事をこなす力があり、同様にB工程は10、C工程は20と仮定しましょう。
この場合、ABCの順番で仕事が流れることが必須である以上は、最終的な成果物は1日に10単位しかできないことは説明を要しないはずです。

B工程が1日に10しか回せないため、前後でそれ以上の力を持っていてもある意味で無駄であり、最終成果物も10しか生み出せないわけです。
この場合B工程がボトルネックになっているため、全体の生産能力を上げようと思えばAでもCでもなくB工程を改善しなければなりません。

Bを無視してAやCにばかり目が行くのは何の役にも立たないでしょう。
これはごく簡単な例ですが、マネジメントでの制約理論とはこのような物の考え方を指します。

JDR.株式会社 代表取締役
田中成和