田中成和のブログ

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スカンクワークによる実践的なマネジメントとは

JDR.株式会社の田中成和です。
マネジメント理論について紹介します。

本来の業務とは関係のない私的活動をスカンクワークと呼びます。
秘密裏に行われた研究開発によってイノベーションが起きた事例を踏まえ、自社の経営戦略として自発的な研究開発を推奨することは、はたして現実的と言えるのでしょうか。

従業員に対して私的な時間や資源を許容するためのコストを考えると、しっかりとした理論的裏付けがほしいところです。
スカンクワークは、技術革新をリードする企業のマンパワーをより効率的に利用する方法と言えます。

人的資源を有効活用することが望まれる場合、スカンクワークの事例を踏まえたマネジメントが検討されます。
多くの企業で実践されている方法としては、勤務時間の内、何%かを私的活動に充てる時間と定めるというものがあります。

スカンクワークのチームがいくつも存在する3Mでは、勤務時間の15%程度を自由な研究開発に充てても良いというルールがあります。
上司がこれを妨げる指示を出すことは、むしろ戒められるほどです。チームの企画提案によって事業化が可能と見込まれたプロジェクトは、多くのイノベーションを生みました。

3Mのマネジメント理論は、スカンクワークにおいて有名な成功事例となっています。

JDR.株式会社 代表取締役
田中成和