田中成和のブログ

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下請型企業グループの理論的なマネジメント

JDR.株式会社の田中成和です。
マネジメント理論について紹介します。

下請型企業グループのマネジメント戦略は、多くの大企業とは大きく異なります。
そもそも中小企業のものづくりの事業形態を分類するときは、いろいろな観点が存在しています。

その中の1つが、自社ブランドの有無による分類です。自社で全ての仕様を決定し設計して、自社ブランドを持ち市場に向き合って販路開拓をしながら事業展開しているところは稀です。
多くは元請けになる親企業があってそこから仕事を受ける形になるため、原則仕様は元請け会社が決定します。

担当者の考え方1つで、明日にでも仕事の依頼先が変更されてしまう可能性があるため、独自の経営や理論が必要になります。
下請型企業グループでは、元請けの担当者との間に密接な関係を築くことが不可欠です。

さらにそこから潜在ニーズを探り、自社技術を向上させる方向性を見極めるマネジメントも必要です。
目の前の取引先との関係性を強化しつつ、足元の収益を確保する体制を固めていきます。

コア技術を見極めるのも大切で、独自のサービスを作り上げていくマネジメントも優先すべき戦略です。
製品の提供をすることだけにこだわる必要はなく、コア技術が反映された技術提案型の事業展開が大切です。

JDR.株式会社 代表取締役
田中成和