田中成和のブログ

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人のマネジメントに不可欠な動因ということ

JDR.株式会社の田中成和です。
マネジメント理論について紹介します。

ビジネス・マネジメントには業績志向と人間関係志向の二側面があり、このバランスが重要とされています。
しかし最近は業績志向一辺倒の企業が多く、先行きが心配されているところです。

特に人のやる気は企業にとっては業績を左右する重要因子と言えます。
動因とも言いますが、行動科学分野では二人の学者が特に知られています。

一人はマズローで欲求5段階説を唱えています。
生理的、安全、社会的、承認、自己実現という段階で、低次のものが満たされると高次のものへ移るというものです。

もう一人はハーズバーグで衛生要因と動機づけ要因という学説と唱えました。
衛生要因は会社方針や管理監督方式、作業条件、報酬などでマズロー生理的欲求や安全欲求などに該当します。

不完全や不足が不満に結びつくので対応が必要ですが、それらは不満の解消に過ぎないものと言えます。
動機付け要因、つまり達成感を味わえるような仕事、仕事そのものに喜びを見出せる、自己実現の実感があるなどということが決め手になります。

成功する企業は、人の動因ということを大切にして、業績志向と人間関係志向のダイナミック・バランスを取っているのです。

JDR.株式会社 代表取締役
田中成和